大谷焼とは
大谷焼は徳島県鳴門市大麻町において、230年以上の伝統がある徳島を代表する陶器です。
江戸時代後期、安永9年(1780年)に、四国八十八ヶ所霊場の巡礼に来た 豊後の国(大分県)の焼物細工師・文右衛門が、ここ大谷村において、 蟹ヶ谷の赤土で作ったのが起源とされています。
かつて徳島の一大産業であった”藍”とともに発展。藍玉(藍の塊)を入れて、発酵を促し染液にするための巨大な甕[かめ]は、藍甕用として盛んに焼かれてきました。水甕、睡蓮鉢など大物陶器の生産を開始したことが大谷焼の始まりだといわれています。
近年では、湯のみなどの日用雑器や芸術作品まで幅広く作られ、大谷焼独特の素朴さと雄大さ、県内外で賞賛されています。
平成15年(2003年)経済産業省の伝統的工芸品に指定されています。
伝統的な大谷焼の特徴
鉄分の多いざらりとした手ざわりと金属的な光沢。
身の丈ほどある大物陶器を作る際は、『寝ロクロ』を使用するのが有名。(※『寝ロクロ』とは、二人一組になり一人が成形を担当し、一人が寝ころび足で蹴ってロクロを回す製法。)
山の斜面を利用して作られた『登り窯』で焼き上げる。
職人がロクロで手作りしている。
大谷の里マップ
大谷焼の工房では見学や陶芸体験を行なうことができますので、是非足を運んでみてください。